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β値とCAPM、それに基づく投資手法

β値とCAPM、それに基づく投資手法

7/13追記

今回は、少々込み入ったファイナンスチックな話になってしまいますが、知っていると役に立つベータ値とそれに関わるCAPMについて基本事項から少し応用までまとめてみます。

まず

ベータ値とは何?

ここから入ります。

ベータ値(ベータ係数)とは、定義を書くと、

“株式市場の収益率が1%だけ変化するとき、ある株式の収益率が何%だけ変化するのか?”

=”日経平均が1%上がると、その銘柄が何%変化するか?”

言い換えると

どのくらい市場の動きに対して敏感に反応するか?=どのくらい暴れん坊か?笑

を表します。

ベータ値の基準値

β=1 市場リスク=市場平均(日経、TOPIXなど)

β>1 市場リスク>市場平均 ボラティリティ

β<1 市場リスク<市場平均 ボラティリティ

β=0 市場リスクなし

β<0 逆相関 日経平均↑⇒銘柄↓

つまり、

ベータ値が大きいほど、上下に値動き(ボラティリティ)が大きくリスクも高い銘柄ということです。

 

また、このベータ値は、CAPM(キャップエム)と呼ばれる、資本資産価値モデル(Capital Asset Pricing Model)と共によく登場するものです。

このCAPMは、簡単に言うと、リスクプレミアムを決めるモデル。

株式のリスクプレミアム=株式市場のリスクプレミアム×ベータ値という公式があり、株価はこの公式に基づいて調整されます。

先程も言ったように、高ベータ株ほど高リスクです。それゆえ、投資家の要求収益率(=無リスク収益率+リスクプレミアム)が高まり、結果として高リターンになるよう株価が調節されるということです。


ココからは、読みたい人だけ、この次の「ベータ値の検索方法について」まで飛ばしていただいても構いません。

CAPMについて

CAPMについてもう少し掘り下げて、考えていきたいと思います。

CAPMの公式はより具体的に書くと

E(Ri)=Rrf+βi[E(Rm)−Rrf]

期待リターン(キャピタルゲイン)=無リスク資産+ベータ値×リスクプレミアム

これがより具体的な公式です。

これをグラフ化してみます。

このようなグラフが出来上がります。(手書きですみませんw)

[単位] E(Rm):市場の期待リターン、Security Market Line:資本市場線(以下SML)

ここで注目してほしいのは、Security Market Line(資本市場線)です。

この線の説明は以下。

所与のリスクにおいて最大のリターンをもたらす点の集合体であり、合理的な投資家はこの直線上のどこかのポイントを選択すると考えられる。どこのポイントを選択するかはその投資家の投資スタイルに依る。

(引用:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12248.html)

大事なことは、この線を境にして割安、割高が分かれていること

次に、どういう過程で割安と言えるのかの説明を再度グラフを使ってしたいと思います。

ここでは、β=1.5でSMLより上側に実際のリターン(Ri)が想定されている銘柄を仮定します。

E(Ri)は、市場でのこの銘柄の期待値(理論値)を表します。

E(Ri)とRiを比べると、Ri>E(Ri)となっており、期待値よりも実際のリターンが上回っていることから過小評価(割安評価)を受けていたと考えられます。この誤差が水準訂正幅と言えます。

 

更に、この誤差の水準訂正に至る変化を需要供給曲線を用いて説明します。

この曲線は、馴染みがある方も多いのではないでしょうか?

縦軸にP(株価)、横軸にQ(市場参加者=買い手)を設定します。

水準訂正が起き始めると、需要曲線が右側にシフトし、需要(買い手)と株価が増えます。また、均衡点も右上にスライド。Ri=E(Ri)となり、期待リターン=実際のリターンの構図が完了し、水準訂正はここで一旦終了します。

これが水準訂正のモデルを使った説明です。最初学んだ時なるほどと思い、この機会に共有できてよかったです。

少し遠回りしてしまいましたが、次にベータ値の検索方法について書いていきたいと思います。

ベータ値を知るのは、

今は、ロイターのサイトから確認できます。https://jp.reuters.com(以前は、BroomburgHPから確認できていたようですが、もう確認できなくなっていました。)

株式投資のタイトルをクリックして、国内株式→会社名で検索

これはZOZOですが、ベータ値0.67。

 

最後に

ベータ値を見ることで、リスクを減らすことができたり、リスクを上手く打ち消しあったポートフォリオを作れたりします。これで、暴落時にも下げにくい銘柄を選定もできるようになると思います。

 

次回は、Twitterの投票結果から記事を書く予定。

コツコツ書いていくので、次回の更新をお待ち下さい。

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